敬老の日、保育園でどう伝える?由来と年齢別の活動アイデア・製作案まとめ

敬老の日 保育アイデア
敬老の日

「敬老の日、今年はどんな活動をしよう」。毎年この時期になると、頭を悩ませる保育士も多いのではないでしょうか。おじいちゃん・おばあちゃんへの感謝を、まだ言葉も発達段階にある子どもたちにどう伝えるか。今回は、由来のかんたんな説明から、年齢別の活動アイデア、製作のヒントまでまとめました。

この記事は、現役保育士(保育士歴6年)の「あやせん」が執筆しています。詳しいプロフィールは運営者情報をご覧ください。

敬老の日ってどんな日?子どもに伝えるならこう説明する

敬老の日は、9月の第3月曜日にあたる国民の祝日です。「多年にわたり社会につくしてきた老人を敬愛し、長寿を祝う」ことを趣旨としており、1966年に国民の祝日として制定されました。もともとは兵庫県のある村で始まった「としよりの日」がルーツだと言われています。

子どもたちに説明するときは、由来を詳しく話す必要はありません。「おじいちゃん、おばあちゃんに『ありがとう』を伝える日だよ」というシンプルな一言で十分です。難しい言葉よりも、実際に手紙を書いたり、プレゼントを作ったりする体験を通して、感謝の気持ちを自然に感じてもらうことを大切にしたい行事です。

年齢別・敬老の日の活動アイデア

0歳児 手形で 気持ちを届ける 1歳児 シール貼りで 達成感を味わう 2歳児 自由画で イメージを表現 3歳児 言葉で 気持ちを伝える 4歳児 ひらがなで 手紙に挑戦 5歳児 自分の言葉で 手紙をまとめる

図:年齢に応じて広がる「ありがとう」の伝え方

【0歳児】
まだ「祖父母」という関係性を理解するのは難しい時期です。無理に活動を組む必要はありませんが、手形や足形をとって「おじいちゃん、おばあちゃんへ」というメッセージカードにするのはおすすめです。子どもの成長そのものが、何よりのプレゼントになります。

【1歳児】
シール貼りや、絵の具を使ったスタンプ遊びを取り入れやすい時期です。完成した作品に保育者が一言メッセージを添えてあげると、立派な贈り物になります。「じぶんでやった」という達成感も、この時期ならではの大切な経験です。

【2歳児】
クレヨンでの自由画や、簡単な折り紙に挑戦できる時期です。「おじいちゃん、おばあちゃんの顔を描いてみよう」と声をかけると、その子なりのイメージで表現してくれます。上手・下手ではなく、描こうとした過程を大切に見守りましょう。

【3歳児】
「ありがとう」の気持ちを、簡単な言葉で表現できるようになる時期です。製作物にメッセージを口頭で伝えてもらい、保育者が代筆する形も良いでしょう。「なんでありがとうって思うの?」と聞いてみると、思いがけない答えが返ってくることもあります。

【4歳児】
文字への興味が育ってくる時期なので、ひらがなで簡単な手紙に挑戦できます。全部を一人で書くのが難しくても、「あ」だけ自分で書いて残りは保育者がサポートするなど、無理のない範囲で「自分の言葉」を残せるようにするのがポイントです。

【5歳児】
自分で考えた文章を、自分の力で手紙にまとめられる時期です。「おじいちゃん・おばあちゃんとの思い出」をテーマに話し合う時間を設けると、子どもたちから具体的なエピソードがたくさん出てきます。最年長らしく、下の学年の製作を手伝う姿も見られるかもしれません。

人気の敬老の日製作アイデア3選

①手形・足形アート
0〜2歳児クラスの定番です。手形を花びらに見立てたり、足形を魚に見立てたりと、アレンジの幅が広いのも魅力。台紙に「いつもありがとう」の一言を添えれば、立派な贈り物になります。

②肩たたき券・お手伝い券
3歳児以上におすすめの製作です。カードに簡単な絵を描き、「かたたたき10かい」「おてつだいします」などのメッセージを添えます。物ではなく「行動」を贈るという発想は、子どもたちにとっても新鮮な体験になるようです。

③写真立て・フォトフレーム製作
牛乳パックや厚紙をベースに、貝殻やビーズ、毛糸などで飾り付けをするフォトフレーム作り。中に子どもの写真を入れれば、飾っておける記念品になります。素材を選ぶ楽しさもあり、幅広い年齢で盛り上がる製作です。

①手形・足形アート

0〜2歳児向け

肩 たたき券

②肩たたき券・お手伝い券

3歳児以上向け

③写真立て・フォトフレーム

幅広い年齢向け

図:人気の敬老の日製作アイデア3選

敬老の日にぴったりの歌

製作物と合わせて、歌をプレゼントするのもおすすめです。手渡しするだけでなく、歌声も立派な贈り物になります。

定番・感謝を伝える歌

  • 肩たたき(童謡):「母さん お肩をたたきましょう」を「おじいちゃん」「おばあちゃん」にアレンジして歌いながら肩をたたくプレゼントにぴったりです。
  • 大きな古時計:世代を超えて親しまれている名曲で、温かい雰囲気の演出におすすめです。
  • ありがとうの花(おかあさんといっしょ):感謝の気持ちをストレートに伝えられる明るくかわいい楽曲です。

子ども・孫からの贈り物に人気の曲

  • 100才のうた:長寿をお祝いする歌詞が敬老の日の趣旨によく合います。
  • にじ:保育園や幼稚園でもよく歌われる名曲で、健やかな成長を見せながら感謝を届けられます。
  • 世界にひとつだけの花(SMAP):おじいちゃん・おばあちゃん世代にも知名度が高く、みんなで一緒に口ずさみやすい1曲です。

季節ごとの歌をまとめて確認したい方は、【年間保存版】保育園の月別おすすめ歌まとめもあわせてご覧ください。

保護者への配慮も忘れずに

敬老の日をテーマにした活動を行う際、家庭の事情に配慮することも忘れてはいけません。祖父母と離れて暮らしている子、すでに祖父母を亡くしている子、そもそも同居していない子など、家庭環境はさまざまです。

「おじいちゃん・おばあちゃんへ」という言葉だけに限定せず、「いつもお世話になっている人へ」「大切な人へ」といった呼びかけに置き換えるなど、柔軟な対応を心がけましょう。事前に園だよりなどで活動の趣旨を伝えておくと、保護者も安心して受け止めやすくなります。

まとめ

敬老の日の活動は、由来を教え込むことよりも、「ありがとう」の気持ちを自分なりの形で表現する経験そのものに価値があります。年齢に応じた無理のない活動を通して、子どもたちの心にも、贈られる側の心にも、温かい記憶が残る1日にしていきたいですね。

コメント

タイトルとURLをコピーしました