廊下に飾られたひな人形と、卒園式の看板づくりで賑わう保育室——3月はそんな2つの行事が重なる特別な時期です。2歳児クラスの子どもたちは、行事を通して文化に触れながら、友だちとの協力や自己表現をぐんと伸ばしていきます。本記事では、年度末ならではの視点を盛り込んだ個人案文例をご紹介します。自園の書式に合わせてご活用ください。
この記事は、現役保育士(保育士歴6年)の「あやせん」が執筆しています。詳しいプロフィールは運営者情報をご覧ください。
◎低月齢(3歳0か月〜3歳5か月)
ねらい
- 春の訪れを感じ、自然の中で春を楽しむ。
- ひな祭りや卒園式などの行事に触れ、季節感を体験する。
- 友達と一緒に遊び、協力やコミュニケーションを大切にする。
- 簡単な歌やリズム遊びを通じて、音楽に触れる。
- 思い通りに手を使って遊び、巧緻性や創造力を伸ばす。
- 年上のクラスの子どもたちの姿を見て、憧れの気持ちを持つ。
保育者の配慮
- 春の自然を感じる遊びや活動を取り入れ、季節感を育む。
- ひな祭りや卒園式に関連した遊びや話を交えて、行事に親しみを持たせる。
- 友達との関わりを見守り、協力する楽しさをサポートする。
- 歌やリズム遊びを通じて、音楽への興味を引き出し、表現を促す。
- 手を使った遊びや制作活動を積極的に取り入れ、創造力を育む。
- 年上の子への憧れの気持ちを、成長への意欲として受け止め言葉にして返す。
◎高月齢(3歳6か月〜3歳11か月)
ねらい
- 春の訪れを感じ、自然と触れ合うことで、季節感を育む。
- ひな祭りや卒園式の行事に積極的に参加し、文化や伝統を学ぶ。
- 友達と協力しながら、社会性を深める。
- 音楽やリズムを通じて、表現力や感性を育む。
- 自分の考えを言葉で表現し、自己肯定感を育てる。
- 1年間でできるようになったことを振り返り、自信を持つ。
保育者の配慮
- 春の自然を感じる遊びや散歩を取り入れ、季節感を楽しむ。
- ひな祭りや卒園式に関連した遊びや会話を交え、行事を楽しませる。
- 友達との関わりを大切にし、協力して遊べる環境を作る。
- 音楽やリズム遊びを通じて、表現力や音楽的な感性を育む。
- 自分の気持ちや考えを伝える場を提供し、自己表現を大切にする。
- できるようになったことを一緒に振り返り、次のクラスへの自信につなげる。
現場からのひとこと
卒園式の合唱練習の声を廊下で聞いていた子どもたちが、翌日から自分たちだけの「発表会ごっこ」を始めたことがありました。大きい子への憧れから、自分も何かできることを増やしたいという気持ちが芽生えたのだと思います。「まだ小さいから」と決めつけず、その子なりの成長への意欲を汲み取ってあげることが、次のクラスへの自信につながります。
まとめ
3月はひな祭りや卒園式など、行事を通して文化や別れを経験する時期です。個人案には、行事への取り組みだけでなく、大きい子への憧れや自分の成長への意欲といった心の動きも書き添えておきましょう。



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