春に植えたミニトマトが真っ赤に色づき、「とれた!」と得意げに見せてくれる2歳児クラス。8月は暑さのピークを迎える一方、育ててきたものが実る収穫の喜びも味わえる季節です。本記事では、8月ならではの視点を盛り込んだ個人案文例をご紹介します。自園の書式に合わせてご活用ください。
この記事は、現役保育士(保育士歴6年)の「あやせん」が執筆しています。詳しいプロフィールは運営者情報をご覧ください。
◎低月齢(2歳5か月〜2歳10か月)
ねらい
- 暑さを感じる中での遊びを楽しみ、夏ならではの体験をする。
- 自分の思いを少しずつ言葉で伝える。
- 水遊びなどの遊びで、手を使っての感覚を楽しむ。
- 食事の時間に他の子どもと一緒に食べることを楽しむ。
- 簡単なルールを理解し、遊びの中で守ることを学ぶ。
- 野菜の栽培や収穫に興味を持ち、成長を観察して楽しむ。
保育者の配慮
- 水遊びや外遊びでは十分な安全確認を行い、楽しみながら体験できるようにする。
- 自分の思いを言葉で伝えられた時には、しっかりと反応し、言葉を伸ばすように促す。
- 手を使って遊ぶ感覚を大切にし、手洗いや片付けのタイミングを意識させる。
- 食事を友達と一緒に楽しむ雰囲気作りをし、食事に集中できる環境を整える。
- 簡単な遊びのルールを繰り返し教え、少しずつ理解できるように配慮する。
- 室温・湿度をこまめに確認し、汗疹や脱水症状のサインを見逃さないようにする。
◎高月齢(2歳11か月〜3歳4か月)
ねらい
- 他の子どもと一緒に遊ぶ楽しさを理解し、協力することができるようになる。
- 自分の持ち物を大切にし、整理整頓をする意識を高める。
- 言葉で自分の考えを表現することができるようになる。
- 夏の自然に興味を持ち、季節にあった遊びを積極的に楽しむ。
- 簡単な仕事を自分でやりたいという気持ちが芽生える。
- 自分で育てた野菜を食べることに興味を持ち、苦手なものにも挑戦しようとする。
保育者の配慮
- 友達と協力して遊べるように働きかけ、集団遊びの場を提供する。
- 整理整頓を楽しみながら行えるように声かけをする。
- 自分の考えや気持ちを言葉で表現できるようサポートし、表現力を伸ばす。
- 季節の移り変わりに興味を持ち、自然に触れ合う機会を作る。
- 自分でやりたいという気持ちを尊重し、できる範囲で挑戦させる。
- 栽培・収穫の体験を通じて、食への興味を無理なく広げられるよう関わる。
現場からのひとこと
「やさい、きらい!」が口ぐせだった子が、自分で育てたミニトマトだけは「じぶんの!」と言って喜んで食べていたことがありました。自分の手で育てたという経験が、苦手意識よりも強い気持ちを引き出したのだと感じた出来事です。夏の栽培活動には、そうした食への興味を広げる力もあるのだと実感しました。
まとめ
8月は暑さ対策に加えて、栽培活動などを通じた達成感や食への興味が育つ時期でもあります。個人案には安全面だけでなく、育てる・収穫するといった体験のねらいも書き添えていきましょう。



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