進級を控えた3月、1歳児クラスでは「もうすぐ大きいクラスに行くんだよ」という声かけが増えてきます。友だちとの関わりが深まり、自分の気持ちを言葉で伝えようとする姿も目立つこの時期。本記事では、年度末ならではの視点を盛り込んだ個人案文例をご紹介します。自園の書式に合わせてご活用ください。
この記事は、現役保育士(保育士歴6年)の「あやせん」が執筆しています。詳しいプロフィールは運営者情報をご覧ください。
◎低月齢(2歳0か月〜2歳5か月)
ねらい
- 友だちや保育者と関わる楽しさを感じる。
- 自分の思いを言葉や行動で表現しようとする。
- 進級に期待を持ちながら、生活リズムを整える。
- 身の回りのことを自分でやろうとする。
- 春の訪れに気づき、自然に親しむ。
- 1年間の関わりを通して育った友だち関係を、大切な思い出として振り返る。
保育者の配慮
- 子ども同士の関わりを見守りながら、喜びや葛藤を丁寧に受け止める。
- 言葉や表現を促し、気持ちを伝える手助けをする。
- 進級を意識しながらも、今のクラスで安心して過ごせるよう配慮する。
- 生活習慣の自立を無理なく支える。
- 春の自然に触れる機会を多く持つ。
- クラス替えで離れる友だちがいる場合は、気持ちに寄り添いながら見送る。
◎高月齢(2歳6か月〜2歳11か月)
ねらい
- 友だちと一緒に活動する楽しさを味わう。
- 進級に期待を持ち、自信を深める。
- 自分の気持ちを言葉で伝えようとする。
- 生活習慣を自ら行い、達成感を味わう。
- 春の自然の変化に興味を持つ。
- 新しいクラスや先生への期待を、前向きな気持ちで受け止める。
保育者の配慮
- 友だちとの遊びを広げ、協力する楽しさを伝える。
- 進級をポジティブに受け止められるよう、言葉がけを工夫する。
- 子どもの言葉を受け止め、自己表現を支える。
- 自分でできた体験を喜び合い、さらなる意欲につなげる。
- 春ならではの自然(草花・虫など)に触れ、興味を広げる。
- 不安そうな様子が見られる子には、個別に声をかけ安心感を与える。
現場からのひとこと
仲の良かった友だちが進級で違うクラスになると知った子が、最後の数日間ずっとその子の手をつなごうとしていたことがありました。大人には気づきにくい小さな別れも、子どもたちなりにちゃんと感じ取っています。個人案には発達の記録だけでなく、そうした「関係性の変化」への配慮も書き添えておくと、新しい担任への引き継ぎがぐっとスムーズになります。
まとめ
3月は1年間の関わりを振り返りながら、新しい環境への橋渡しを行う時期です。個人案には発達の様子だけでなく、友だち関係や心の動きにも目を向けた記録を残しておくと、次のクラスでの支援に役立ちます。



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