長靴を履いて水たまりに飛び込みたくてたまらない子と、雨音にちょっぴり不安そうな顔を見せる子。6月の1歳児クラスは、梅雨との向き合い方も一人ひとり違うのがおもしろい季節です。本記事では、6月ならではの視点を盛り込んだ個人案文例をご紹介します。自園の書式に合わせてご活用ください。
この記事は、現役保育士(保育士歴6年)の「あやせん」が執筆しています。詳しいプロフィールは運営者情報をご覧ください。
◎低月齢(1歳3か月〜1歳8か月)
ねらい
- より多くの言葉を使い、簡単な要求や感情を伝えることができる。
- 立ち上がりや歩行がしっかりとでき、安定して歩き回る。
- 遊びの中で物を使う方法が増え、意図的に物を操作することに興味を示す。
- 自分で食べることを楽しみ、スプーンやフォークを使うことができるようになる。
- お友達とのやりとりが増え、少しずつ社会性が育まれる。
- 傘やレインコートなど、雨の日ならではの道具に興味を持つ。
保育者の配慮
- 言葉を使って自己表現ができるよう、積極的にコミュニケーションを取る。
- 歩行が安定した子どもには、自由に歩き回ることができる安全な環境を提供する。
- 物の使い方を教え、遊びながら操作できるおもちゃや道具を提供する。
- 食事の時間にスプーンやフォークを使う練習を促し、自己管理能力を育む。
- 他の子どもとの関わりを促し、社会性を育むサポートを行う。
- 雨に対する不安を無理に取り除こうとせず、その子のペースで向き合えるようにする。
◎高月齢(1歳9か月〜2歳2か月)
ねらい
- 言葉の発達が進み、自己表現が豊かになり、簡単な会話ができる。
- より複雑な遊び(積み木や絵本のページをめくるなど)に興味を示し、集中して取り組む。
- 集団の中での役割を理解し、友達との関わりを大切にする。
- 生活習慣の一部として、着替えやお片付けが少しずつ自分でできるようになる。
- 周囲の大人や子どもと積極的にコミュニケーションを取り、社会的なスキルを育む。
- 紫陽花や傘など梅雨ならではの製作・自然物に興味を持つ。
保育者の配慮
- 会話ができるようになったら、簡単な質問や返事を通じて対話を楽しむ。
- 役割遊びを通じて、社会性や協力を学べるように集団遊びを提供する。
- 生活習慣を促進するために、着替えやお片付けを自分でできるようにサポートする。
- 日常の中で積極的にコミュニケーションを取る場を作り、社会的なスキルを育む。
- 子ども同士の関わりを大切にし、仲間との交流を促す。
- 室内遊びが続く時期だからこそ、製作や感触遊びなど活動にメリハリをつける。
現場からのひとこと
1歳児クラスに入っていたある日、雷の音に怖がって固まってしまう子がいました。無理に励ますのではなく、傘をさして「雨の音、大きいね」と一緒に窓の外を眺めていたら、次第に落ち着いて自分から傘を差す真似を始めたのです。怖さに寄り添いながら、その子のペースで興味に変えていくことの大切さを感じた瞬間でした。
まとめ
6月は梅雨との付き合い方が一人ひとり違って見えてくる時期です。個人案には遊びの工夫だけでなく、その子なりの梅雨への向き合い方も書き添えておくと、より個別性の高い援助につながります。



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