「先生、◯◯くんがまたひとりで遊んでるよ」
ある日、年中クラスの子がぽつりとそう言いました。
私の心には、少しだけチクリとする感覚がありました。
保育士として今でも、忘れられないのは、
“あの子”との関係づくりが、クラス全体の雰囲気を変えた経験です。
【集団になじめない子】「目が合わない」から始まった関係
私が担任していたクラスに、なかなか集団に馴染めない男の子がいました。登園すると一人で好きな絵本のコーナーへ直行。朝の会でも名前を呼ばれても反応が薄く、保育中もおもちゃを強く投げたり、友達の作品を壊してしまうことも・・・
正直に言うと、当初は「関わるのが難しい子」と感じていました。
けれど、ある朝、その子が私にそっと絵本を見せてくれたんです!!!
「これ、おもしろいよ」って。
思わず私は、「そっか、先生にも教えてくれるんだね」と返しました。
少しずつ、私の中の“その子の見え方”が変わった瞬間です!
1対1の個別関わりがクラス全体を変えた実践ステップ
私の園では、「担当制の保育」とまではいきませんが、一人ひとりをよく見る文化が根付いています。そこで、同僚と連携しながら、その子と1対1で話す時間を少しずつつくるようにしました。
たとえば、
- 朝の会の前に小さな役割をお願いする
- 製作のとき、その子が作ったものにコメントしてみる
- 他の子と一緒に活動できるよう、橋渡しをしてみる
こうした関わりを重ねていくうちに、表情がぐっと増え、行動にも変化が現れました。そして、ついに!!!その子に対する他の子どもたちの関わり方まで変わります!
「先生、今日◯◯くん、いっしょに折り紙やったよ」
「◯◯くん、かけっこ速くなったね!」
そんな声が自然と子どもたちの間から出るようになったのです。
(担任の私超感動で涙ちょちょぎれました。)
子どもが変わると保護者対応も変わる!信頼関係の築き方
その子のお母さんは、最初こそ少し遠慮気味に感じました。ですが、変化が見えてきた頃から「最近、保育園で楽しそうにしているみたいで」と、笑顔で声をかけてくださるようになりました。
子どもの表情が変わると、保護者の安心にもつながる。
そのことを、あらためて実感しました。
「このお母さん、こんなに喋ってくれるんだ!」と気づいた時は信頼関係ができたのかなと思い飛び上がるほど嬉しかったです。他の先生に「〇〇君のママすごい喋ってくれますよ〜」と少し自慢しました笑
ひとりの子との関係づくりがクラス運営に与える影響
集団保育の中で「どうしても目立ってしまう子」や「関わるのが難しい子」がいるとき、私たちはつい「クラス全体をどうにかしなければ」と思いがちです。
でも、あのとき学んだのは、
ひとりの子との関係を大切にすることが、やがて全体に波及していくということ。
それは保育士という立場にしかできない、とても尊い“仕事”のひとつだと思います。
まとめ|焦らずひとりの子と向き合うことが保育の基本
保育は一方的に与えるものではなく、子どもと一緒につくっていくもの。
ひとりの子との関係性が、こんなにも全体に影響するのだと、私はこの経験で知りました。
もし今、関係づくりに悩んでいる保育士さんや実習生の方がいたら、
「焦るな!ひとりの子とちゃんと向き合うことが、保育のはじまりだ!!!」
そんなふうに伝えられたらいいなと思います💓



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