運動会の練習を「しない・やりたくない」子どもたちへ|保育士が気づいた本当の理由と寄り添い方

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「運動会の練習だよ〜!集まって〜!」

掛け声とともに元気に走り出す子どもたち。…の中に、ぽつんと座り込んだまま動かない子や、「やだ〜!」と部屋の隅に行ってしまう子。

保育士なら一度は経験したことがある光景ですよね。今回は運動会前あるあるの姿をご想像しながら読んでいただけると嬉しいです!

運動会の練習を「しない・やりたくない」子どもと焦る保育士のリアル

「どうして練習してくれないんだろう?」 「本番までに間に合わなかったらどうしよう…」

焦る気持ち、すごくよく分かります!私も新人時代は「私の誘導が下手なのかな…」と落ち込んだり、なんとか輪に入れようと必死になったりしていました。

でも、たくさんの子どもたちと過ごす中で考えを変えることにしました。「練習をしない子」には “しない理由” がある 。他の子の練習も見ないといけないのに正直練習をしない子に時間を割くことはできないですよね!!!すっごくわかります!!!!!

以下では自由時間時にそれとなーく聞いてみた「やりたくない理由」を紹介します。

「もしかしたら、うちの園の子もこう思ってるのかも・・・?」と思うきっかけになれば嬉しいです!

なぜ練習しないの?子どもたちの「本当の気持ち」

大人はつい「運動会の練習=楽しいこと」「みんなでやるもの」と思いがちですが、子どもからするといつもと違う環境に戸惑っているだけのことも多いんです。

私が現場で出会った子どもたちの「やりたくない理由」は、主にこんな感じでした。

  • 音や雰囲気に圧倒されている いつもと違う大音量の音楽、先生たちの少しピリッとした空気感、周りの子のテンションの高さに圧倒されてフリーズしてしまうタイプ。
  • 見通しが持てなくて不安 「次に何をするのか」「いつ終わるのか」が分からないと、動き出せない慎重派な子もいます。
  • 実は「見ているだけ」で完璧に覚えている これ、保育あるあるなのですが(笑)、一見全く参加していないように見えて、頭の中ではバッチリ振り付けや流れを記憶しているタイプです。
  • 単に今は気分じゃない・疲れている 大人だって気が乗らない日がありますよね。子どもも同じです!

理由が分かると、「そっか、無理に引っ張っていかなくても大丈夫だな」と思えてきませんか?


【体験談】無理に参加させなかった結果…どうなった?

私のクラスにいたAちゃんのお話を少しさせてください。

Aちゃんはダンスの練習が始まると、必ず部屋の端っこに行って体育座り。何度「一緒におどろう?」と誘っても首を横に振るばかりでした。

焦った私は最初、手を取って踊らせようとしてしまったのですが、Aちゃんは涙目になり余計に固まってしまいました。

そこで作戦変更!「無理に誘わず、特等席で見学してもらう」ことにしたんです。

「Aちゃん、ここが一番よく見える特等席だよ〜。先生たちのダンス、見ててね!」と声をかけ、座ったまま見守ってもらうスタイルにしました。

すると本番当日。

衣装を着て入場したAちゃんは、練習で一度も踊らなかったダンスを誰よりも完璧に、笑顔で踊り切ったのです!

あの時の衝撃と感動は、今でも忘れられません。Aちゃんは練習に参加していないように見えて、目でしっかり見て、頭の中で完璧に練習していたんですよね。

練習しない子へのステップ別アプローチ

「そうは言っても、まったく関わらないのも不安…」という時に使える、おすすめの関わり方ステップです。

  1. ステップ1:見学を「特別な役割」にする ただ休ませるのではなく、「かっこいい応援団長」「先生のダンスのチェック係」など役割をあげると、参加意識が芽生えます。
  2. ステップ2:部分参加から始めてみる 「最後の『ヤァー!』の手のポーズだけ一緒にやってみる?」など、ハードルを極限まで下げて誘ってみます。
  3. ステップ3:保育士自身が本気で楽しむ姿を見せる 「〇〇ちゃん、見てて!先生の決めポーズ!」と楽しそうにしていると、「なんか楽しそうだな…」と自分から近づいてくることも多いです。

子ども一人ひとり違うのでほんの一例ですけどね!保育の引き出しの一部の糧にしてください!


最重要!保護者には「園での様子と対応」を必ず伝えよう

練習に参加できない姿を見ると、保護者の方も「家で練習させた方がいいのかな?」「ご迷惑をかけていませんか?」と不安になりがちです。だからこそ、日頃の様子を伝える連絡帳や送迎時のひと声がとても大切になります!

伝える時のポイントは以下の3点です。

  • 「参加していない」のではなく「観察して学んでいる」ことを伝える
    「やりたがらない」と事実だけを伝えるのではなく、「今は特等席でじっくり見て振り付けを覚えている段階ですよ」とポジティブな視点を添えて伝えると、保護者の方も安心します。
  • 園でどんな工夫をしているか共有する
    「今日は応援係として声を出してくれました」「最後の決めポーズだけ一緒にできました」など、小さなステップや園での対応を伝えると、家庭での関わり方のヒントにもなります。
  • 家庭での様子もヒアリングしてみる
    「おうちで運動会の音楽を流した時、どんな様子ですか?」と聞いてみると、「実は家ではノリノリで踊ってるんです!」なんて発見があることも!

園と家庭で「焦らず見守ろうね」と方針をそろえておくことで、子ども自身もプレッシャーを感じずに自分のペースで運動会に向き合えるようになりますよ。

伝えていない場合、本番ももしやらなかったら保護者の方も「うちの子どうしてやらないの?」となってしまいます。日頃からこまめに様子を伝え、信頼関係構築しときましょう!

おわりに

運動会の練習に参加しない子を見ると、「本番大丈夫かな…」と保護者の目も気になって焦ってしまうことがありますよね。

でも、運動会の目的は「全員がきれいに揃った完璧な演技を披露すること」ではなく、「行事を通して子どもたちが成長すること・楽しむこと」なはず。

見学している子も、その子なりに運動会の雰囲気を感じ取り、自分なりのアプローチで参加しています。

焦らず、その子のペースを温かく見守ってあげたいですね。今日の保育も、本当にお疲れ様です!

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