個人面談は、保護者と信頼関係を築く大切な機会です。一方で、「何を、どんな順番で話せばいいのか」と迷う保育士さんも多いと思います。この記事では、私が実際にやっている準備や、話す順番、課題の伝え方、保護者との関わり方を紹介します。
この記事は、現役保育士(保育士歴6年)の「あやせん」が執筆しています。詳しいプロフィールは運営者情報をご覧ください。
保育園の個人面談の形|年2回・1人15分の場合
私の園では、個人面談は年に2回、1人あたり15分です。短い時間なので、事前の準備が大切になります。
個人面談の準備|ノートに5つほど書き出す
面談の前には、次の準備をしています。
- 前回の面談内容を振り返って、成長したところなどをまとめる。
- 普段の様子、気になること、伝えたいことを、ノートにまとめる。
ノートには、5領域や、「育ってほしい10の姿」の項目をもとに、気になる項目や伝えたい項目を、5つほど書いています。5つほどに絞ることで、15分の中で話しきれる量になります。
前回との違いが見えると、保護者にも「成長した姿」を具体的に伝えやすくなります。
項目を絞るときは、「いいところ」を多めに、「課題」は1つ程度にしておくと、バランスよく話せます。
アイスブレイクのコツ|保護者の緊張をほぐす話題
面談の最初に、保護者の好きなことや趣味の話を少ししたり、子どもの可愛かった一面の話をしたりしています。話題は、子どもたちの普段の様子が中心です。こうすることで、面談の雰囲気が柔らかくなります。
アイスブレイクは、長くなりすぎないよう、1〜2分程度にして、本題に入ると、時間を有効に使えます。
個人面談で話す順番|普段の様子・成長から伝える
話す順番は、普段の様子から始めます。いいところや、成長したところも踏まえて伝えます。そして最後に、流れで課題があれば、伝えられるようにしています。課題から話し始めると、保護者が身構えてしまうことがあるため、順番を意識しています。
「最近、〇〇ができるようになりました」「〇〇のときに、すてきな表情を見せてくれます」のように、具体的な場面を添えると、保護者にも伝わりやすくなります。
家庭の様子を聞くコツ|園での姿との違いを知る
一方的に園の様子を伝えるだけでなく、「園では〇〇ですが、家庭ではどうですか?」と、家庭の様子を聞くようにしています。家庭での様子がわかると、園での関わり方のヒントにもなります。
「家庭では」と聞くときは、「困っていることはありますか?」と、広く聞くより、「〇〇のときは、どんな様子ですか?」と、場面を絞って聞くと、答えてもらいやすくなります。
課題を伝える言い方|「本人ベース」で困り感を伝える
課題を伝えるときは、本人が困っている部分にフォーカスして、「Aちゃんは〇〇な部分に困り感を感じています」というように、本人ベースの話し方をします。「できていない」と伝えるのではなく、子ども自身の困り感として伝えることで、保護者も一緒に考えやすくなります。
この伝え方をしたとき、保護者は、本人がどんなことに困っているのかに、気づいたようでした。特に、家庭との姿の違いに気づいたようでした。たとえば、園での集団生活の中で困っている、といった場面です。
「できていない」を「〇〇なところが、まだ難しそうです」と言い換えると、子どもを責める印象がやわらぎます。
その場で答えられない質問への対応|「園長に確認します」
保護者から質問されて、その場で答えられないこともあります。そのときは、すぐに答えられないことは正直に、「園長に確認します」と伝えています。
確認したあとは、確認したことを、送迎のときに、直接保護者に話しました。
確認した内容を、いつまでに伝えるか(たとえば、翌日の送迎時など)を、その場で一言伝えておくと、保護者も安心できます。
個人面談15分の時間配分の例
ここからは、一般的な参考として紹介します。あやせんさんの体験ではありません。
- 最初の2分:アイスブレイク
- 次の5分:園での様子(いいところ・成長したところ)
- 次の4分:家庭の様子、保護者の質問
- 次の3分:課題や相談
- 最後の1分:まとめ、今後のお願い
面談後の記録の残し方|ノートから記録用紙へ
面談のあとは、まず、保護者からの返答も、ノートにまとめます。そのあと、記録用紙にまとめています。ノートで整理してから記録用紙に写すことで、内容を見直す機会にもなっています。
個人情報の扱いは、園のルールに従ってください。記録は、次回の面談の準備に使えるよう、日付と内容を、わかりやすくまとめておくと便利です。
まとめ
個人面談は、準備、話す順番、課題の伝え方で、保護者との関係が大きく変わります。普段の様子から話して、家庭の様子を聞いて、課題は本人ベースで伝える。この流れを意識してみてください。
子どもとの関わり方や、伝え方については、登園渋りの子どもが笑顔になるまでと、叱る・伝えるの違いの記事もあわせてご覧ください。


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