ざっくり言うと
- 幼児向けの線なぞりプリント2種(きほんの8ほん/かたちを なぞろう)を、無料のPDFで配布します。
- オリジナルのデザインで、A4・両面印刷(おもて=8本の線、うら=6つのかたち)に対応しています。
- 鉛筆を持つ前の「線を引く」経験に。現役保育士の使い方・声かけ・年齢別の目安つきです。
- はみ出しても大丈夫。「なぞろう」とする気持ちを大切にしています。
この記事は、現役保育士(保育士歴6年)の「あやせん」が執筆しています。詳しいプロフィールは運営者情報をご覧ください。
線なぞりは、鉛筆やクレヨンで「まっすぐ」「曲がる」「ぐるぐる」といった線を引く練習になるあそびです。ひらがなを書く前の準備としても、座って机に向かう練習としても使えます。
このページでは、保育園・幼稚園・ご家庭で使える線なぞりプリントを2種類、無料のPDFで公開します。プリントだけでなく、ねらいや声かけ、年齢ごとの目安もあわせて紹介します。
対象年齢の目安
「幼児向け」としていますが、おもて面の「きほんの8ほん」は年少〜年中、うら面の「かたち」は年中が中心です。年長さんには少し簡単に感じることがあるので、下の「年長さんには少し簡単なときは」も参考にしてください。


A4・両面(おもて/うら)の2ページ|利用規約をご確認のうえお使いください
プリントの内容
おもて:きほんの8ほん
緑の●からスタートして、赤い▲まで、点線の上をゆっくりなぞります。
| 線 | なぞり方のポイント |
|---|---|
| ① 横線 | 左から右へ。まずは真っすぐ引く |
| ② たて線 | 上から下へ。短い線を4本 |
| ③ なみ線 | なめらかに曲がる動き |
| ④ ジグザグ | 角でいったん止まって方向を変える |
| ⑤ ななめ線 | 右下へななめに引く |
| ⑥ 弧(アーチ) | 大きく弧を描く |
| ⑦ アーチの連続 | 小さなアーチを続けてなぞる |
| ⑧ うずまき | 外側から中心へ。手首も使う |
うら:かたちを なぞろう
まる・さんかく・しかく・ひしがた・おほしさま・たまごの6つのかたちを、緑の●から一周します。かたちの名前を口にしながらなぞると、図形への興味にもつながります。
線なぞりのねらい
- 目で線をたどりながら手を動かす(目と手の動きを合わせる)
- 鉛筆やクレヨンを持ち、力加減を調整して線を引く(用具を操作する動き)
- 線の方向(横・縦・ななめ・曲線)に慣れる
- 最後までやりきる満足感を味わう(かいたり、つくったりすることを楽しむ)
文部科学省の「幼稚園教育要領」では、領域「表現」の内容に「かいたり,つくったりすることを楽しむ」ことが挙げられています。また、幼児期運動指針では、「持つ」「運ぶ」など用具を操作する動きが基本的な動きとして示されています。線なぞりは、鉛筆などを使う経験を手軽に積める活動です。ただし、指針では「トレーニングのように特定の動きばかりを繰り返さない」ことも注意として述べられているので、あくまで多様な遊びの一つとして取り入れるのがよいと思います。
現場での使い方(あやせんの場合)
私の園では、線なぞりなどのプリントは、活動中に少しだけ時間が余ったとき(新しい活動を始めるほどではないとき)に使っています。また、椅子に座って取り組む練習をしているときにも使います。短い時間でも「座ってやりきる」経験ができるのが、プリントのよいところです。
声かけ・援助のポイント
「楽しくやってほしい」という気持ちを大切にして、細かく口を出しすぎないようにしています。
| 場面 | 私の対応 |
|---|---|
| 鉛筆の持ち方が気になる | 個別に声をかけます。ただし口うるさくはせず、楽しい雰囲気を優先します |
| 線がはみ出す(特に年少) | なぞろうとする意志が感じられれば、特に声はかけません |
| 途中で飽きてしまう | そばについて、できているところを褒めます。「ここまで終わったら次は〇〇するよ」と、見通しを持てる声かけをします |
| 緊張して力が入りすぎる | 「ゆっくり、おさんぽみたいに」と、楽しい言葉に置きかえます |
年齢別の目安
子どもの発達には個人差が大きいので、以下はあくまで目安です。年齢ではなく、その子の「今」に合わせて選んでください。
| 年齢 | おすすめの使い方 |
|---|---|
| 年少(3歳) | 横線・たて線・なみ線から。はみ出しても気にせず、「なぞろう」とする気持ちを認める。「かたち」の面は、まるから始めるとなぞりやすい |
| 年中(4歳) | 8本すべてに挑戦。「かたち」の面で、角のあるかたち(さんかく・しかく・ひしがた)にも |
| 年長(5歳) | ジグザグ・うずまき・おほしさまなど、方向転換が多い線に。ていねいに最後まで |
あそびを広げるアイデア
- なぞり終わった線の上に、色鉛筆で2回目をなぞる
- 「おさんぽみたいに」「ジェットコースターみたいに」など、お話をつけて楽しむ
- かたちの面を、なぞり終わったあと好きな色で塗る
- 空中や砂場、ホワイトボードで同じ動きを試してから、プリントに挑戦する
年長さんには少し簡単なときは
年長さんには、プリントのままだと物足りないことがあります。そんなときは、次のような「ひと工夫」で、少し難しくできます。
- なぞった線のとなりに、自分で同じ線を描いてみる
- 1回目と2回目で色を変えて、2周なぞる
- ゆっくり・ていねいに、線からはみ出さないことを目標にする
- 「かたち」を、なぞったあと自分でもう1つ描き足す
印刷のしかた(両面印刷)
- 用紙:A4(普通紙で十分です)
- 倍率:「実際のサイズ」または100%
- 両面印刷:プリンタの設定で「両面」→「長辺とじ」を選ぶと、おもてとうらの向きがそろいます
- 色:白黒印刷でOK。線を濃く出したいときは「きれい」モード
- 複数枚を配るときは、先に1枚だけ試し印刷して、はみ出しがないか確認しましょう
よくある質問
Q. 何歳から使えますか?
クレヨンやペンを持って線を引くことを楽しめる3歳ごろから、大人と一緒に使えます。「まずは線の近くをなぞれればOK」と、気軽に始めましょう。
Q. 線からはみ出したらやり直しですか?
やり直しにはしなくて大丈夫です。「ゆっくりやってみようね」と励まして、なぞろうとする気持ちを褒めましょう。
Q. プリントはブログやSNSに載せてもいいですか?
園や家庭での印刷・配布は自由ですが、ネット上への転載や再配布、販売はご遠慮ください。詳しくは利用規約をご覧ください。
まとめ
線なぞりは、すき間時間にも、座って取り組む練習にも使いやすいあそびです。うまく書けることより、「やってみよう」「最後までできた」という気持ちを大切にして、使ってみてください。ほかの知育プリントは知育プリントまとめからご覧いただけます。
参考


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