12月に、餅つき会をする保育園は多いと思います。この記事では、餅つき会のねらいと、年齢別の関わり方、当日の流れ、安全面の配慮をまとめました。
私が働いてきた園での進め方も、あわせて紹介します。園によって、餅を食べる・食べないなど、方針はさまざまです。ご自身の園の方針に合わせて、参考にしてください。
餅つき会のねらい
- 日本の年末の行事に、親しむ
- 蒸したもち米が、ついていくうちに餅へ変わる様子に、驚いたり、不思議に思ったりする
- 「よいしょ」と声をかけ合い、みんなで一つのことに取り組む楽しさを味わう
- 順番を待つ、友だちの様子を見る、という経験をする
子どもにとっては、お米が餅に変わる様子を、目で見て、音を聞いて、感じる機会になります。
餅つき会の流れ
私が働いてきた園では、12月に、全クラスで餅つき会を行っていました。年に1回の行事で、鏡餅を作ることが目的です。
- 事前の準備:もち米を炊くのは、調理室にお願いしておきます。
- 最初の工程:炊いたもち米を、杵で最初につぶす部分は、保育者が行います。
- 子どもがつく:つぶし終えたあとは、子どもたちが一人ずつ、順番に餅をつきます。つく以外の子どもは、椅子に座って、周りで見ています。立ち歩かないように、見ている子どもの様子にも気を配っていました。
- 掛け声:「よいしょー!」と、大きな声で盛り上げるようにしていました。声をそろえることで、見ている子どもも、一緒に参加している気持ちになります。
- 食べない餅つき:この餅つきは、鏡餅を作るためのものなので、つき上がった餅を食べることはありませんでした。
年齢別の関わり方
ここからは、一般的な参考として紹介します。あやせんさんの体験ではありません。
年齢は目安です。園の方針と、クラスの様子に合わせてください。
- 0〜1歳児:見学が中心です。大きな音や、人の動きに驚く子もいるので、抱っこしたり、少し離れた場所で見たりすると安心です。
- 2歳児:見て楽しむことが中心です。「よいしょ」の声に合わせて、一緒に声を出すと、参加している気持ちになります。
- 3歳児:順番に、杵に触れる体験ができます。保育者が一緒に杵を持つと安全です。
- 4〜5歳児:自分で杵を持って、つく体験ができます。順番を待つことや、友だちを応援することも、ねらいにしやすくなります。
餅つきの準備
ここからは、一般的な参考として紹介します。あやせんさんの体験ではありません。
- 臼と杵:事前に、洗って、乾かしておきます。園の衛生のルールに合わせて、使う前に消毒します。
- もち米:調理室や業者に、当日の時間に合わせて、準備をお願いします。
- 手水(てみず)用の水:餅が杵にくっつきにくくなります。
- ぬれ布巾、タオル:手や、道具をふくために用意します。
- 鏡餅を作る台や、飾りの準備
安全面の配慮
ここからは、一般的な参考として紹介します。あやせんさんの体験ではありません。
つくときの配慮
- 杵を振り上げる動きがあるので、つく人の周りに、人が立ち入らないようにします。
- 見ている子どもは、椅子に座って待ちます。
- 杵は、子どもが持てる重さのものを選びます。年齢が小さい子には、保育者が一緒に持ちます。
- 手水は、保育者が行います。
食べるときの配慮
餅を食べる活動をする園の場合です。餅は、窒息のおそれがある食品として、注意が呼びかけられています。東京都福祉局の保育所向けの資料では、食事中の窒息を防ぐための対応として、次のようなことが示されています。
- 食事中は、職員が側から離れない
- 口の中に、食べ物が残っていないかを確認する
- 1回で、多くの量を与えない
行事食も、通常の食事と同じように、窒息の危険があるものとして扱うことが大切です。食べるかどうかは、園の方針や、保護者への事前の説明も含めて決めましょう。
道具や手の衛生は、衛生管理ポイントチェックリストも参考にしてください。冬の感染症については、冬に流行する感染症と保育園での対策もあわせて確認しておくと安心です。食事中の関わり方は、子どもが食べる楽しさを感じられるためにの記事も参考になります。
食物アレルギーへの配慮
ここからは、一般的な参考として紹介します。あやせんさんの体験ではありません。
- 餅を食べる活動をする場合は、味付けに使う食材(きな粉、ごまなど)の原材料を、事前に確認します。
- アレルギーのある子どもについては、生活管理指導表などをもとに、園のルールに沿って対応します。
- 食べない餅つきでも、調理室や保護者へ、事前に活動の内容を伝えておくと安心です。
餅つき後の活動
ここからは、一般的な参考として紹介します。あやせんさんの体験ではありません。
- つき上がった鏡餅を、保育室や玄関に飾る
- 餅つきの様子を絵本や紙芝居で振り返る
- 粘土で、餅づくりごっこをする
- 画用紙や、新聞紙で、餅の製作をする
- 12月の他の活動として、クリスマス会や、冬の曼荼羅ぬり絵とあわせて計画する
餅つき後の製作や歌のアイデアは、月別おすすめ歌まとめ(製作アイデア付き)に、室内でのあそびは、年齢別・室内遊びアイデア28選にもまとめています。
保護者への伝え方
おたよりの例文です。日付と、食べる活動の有無は、園の予定に合わせて直してください。
12月○日(○)に、餅つき会を行います。炊いたもち米を、保育者と子どもたちで、順番についていきます。つき上がった餅は、鏡餅にして、園に飾ります。(今回は、食べる活動はありません。)ご家庭でも、お正月の準備の話題にしていただけると嬉しいです。
12月のおたよりの書き方は、12月のおたより文例や、おたより書き出し文例集も参考にしてください。
12月の外あそびは、月別室外あそびアイデア集も参考にしてください。
12月の月案文例集
餅つき会などの年末の行事は、月案の中で、ねらいや環境構成と結びつけて書くと、計画がまとまります。年齢別の12月の月案文例は、次のページにあります。
よくある質問
Q. 餅つきは何歳から参加できますか?
0〜1歳児は、見学が中心です。杵に触れる体験は、3歳児ごろから取り入れる園が多いです。年齢はあくまで目安なので、クラスの様子に合わせてください。
Q. 餅は、子どもに食べさせた方がいいですか?
食べるかどうかは、園の方針によって変わります。私が働いてきた園では、鏡餅を作ることが目的で、食べる活動はありませんでした。窒息のおそれがある食品なので、食べる場合は、事前の準備と、食事中の見守りが必要です。
Q. 臼や杵がないときは、どうしたらいいですか?
地域の行事や、業者の貸し出しを利用する園もあります。まず、園の予算や、保管場所と相談してください。
まとめ
餅つき会は、お米が餅に変わる様子を、体全体で感じられる行事です。年齢に合わせた関わり方を選び、安全面を整えて、楽しい時間にしてください。


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