冬至は、1年で昼がいちばん短くなる日です。保育園でも、ゆず湯やかぼちゃを取り入れて、季節の行事として楽しむことがあります。この記事では、冬至の由来と、保育で取り入れるねらい、年齢別の関わり方、活動アイデア、ゆずを扱うときの配慮をまとめました。
実習で見た、「みかんの足湯」の工夫も紹介します。
この記事は、現役保育士(保育士歴6年)の「あやせん」が執筆しています。詳しいプロフィールは運営者情報をご覧ください。
この記事でわかること
- 冬至の由来と、保育で取り入れるねらい
- 年齢別の関わり方
- みかんの皮を使った足湯のアイデア(実習で見た活動)
- ゆずを扱うときの配慮(トゲ・肌への刺激・アレルギー)
- かぼちゃの行事食の配慮
- 保護者へのおたより例文
冬至とは?由来を子どもに伝えるなら
冬至は、1年で昼の時間がいちばん短くなる日で、毎年12月22日ごろです。この日を境に、昼が少しずつ長くなります。そのため、昔から、太陽の力が復活する日として、大切にされてきました。
冬至には、ゆず湯に入ったり、かぼちゃを食べたりする習慣があります。
- ゆず湯:冬至に入浴して、体を清めて、厄を払う意味があったとされています。香りが強いゆずは、邪気を寄せつけないと考えられ、冬が旬のゆずが使われるようになりました。
- かぼちゃ:保存がきき、昔は、冬の大切な栄養源でした。黄色は魔除けの色とされ、無病息災を願って食べられるようになりました。かぼちゃの漢字「南瓜」を「なんきん」と読むと、「ん」が付いて縁起がよい、とも言われています。
子どもに伝えるときは、由来を詳しく説明する必要はありません。「今日は、1年でいちばん昼が短い日だよ。ゆずのいい匂いで、体をぽかぽかにして、元気に冬をすごそうね」と伝えてみてください。
保育園で冬至を取り入れるねらい
- 季節の行事を通して、冬の自然や、季節の変化に気づく
- ゆずやかぼちゃの色・形・匂いを、五感で味わう
- 日本の行事や、行事食に親しむ
- ぽかぽかする心地よさを、友だちや保育者と感じる
年齢別の関わり方
- 0〜1歳児:ゆずやかぼちゃを見たり、匂いをかいだりする関わりが中心です。ゆずは、口に入れないよう、保育者がそばで見守ります。
- 2〜3歳児:ゆずを手のひらにのせて、色や匂いを感じたり、かぼちゃのスタンプ製作を楽しんだりできます。
- 4〜5歳児:冬至の由来を、簡単な言葉で聞いたり、かぼちゃやゆずの絵を描いたり、足湯の準備を手伝ったりできます。
みかんの足湯
実習で入った幼児クラスで、給食で出たみかんの皮を干して、お湯を張ったたらいに入れて、足湯にしていました。
ゆずではなく、みかんを使っていた理由は、確かめていません。次のような理由が考えられます。
- ゆずは給食に出ないため、給食に出るみかんを使っていた(私の推測です)
- ゆずは、みかんより手に入りにくく、値段も高めなので、予算を抑えられた
- ゆずの成分は、肌への刺激が比較的強いとされるため、子どもには、みかんのほうが安心だった
- 自分たちが給食で食べたみかんの皮を使うことで、食べ物を最後まで生かす経験になり、子どもにも伝わりやすかった
給食で出た食材を、次の活動に生かす、とてもよいアイデアだと感じました。ゆずが手に入らないときや、予算を抑えたいときにも、取り入れやすい方法です。
同じように行う場合の進め方です。
- 準備物:給食などで出たみかんの皮、たらい(足を入れられる大きさ)、お湯、足ふきタオル
- 進め方:皮を事前に干しておく。たらいにお湯をためて、皮を入れ、足を入れる。みかんの皮のよい匂いを楽しむ。
- 援助のポイント:湯の温度は、保育者が必ず手で確かめる。入る前後の足元がぬれて滑りやすいので、転ばないよう、そばで見守る。
ゆずを使った活動アイデア
- ゆずの匂いをかぐ:丸ごとのゆずを、手のひらにのせて、色や形を見て、匂いをかぐ。皮を少し傷つけると、香りが強くなる。
- ゆず湯の足湯:みかんの足湯と同じ進め方で、ゆずを使う。皮に切り込みを入れて、手でもむと、香りが出やすくなる。
- ゆずとみかんの匂いくらべ:2つを並べて、匂いや色、大きさを比べる。
かぼちゃを使った活動アイデア
- かぼちゃのスタンプ製作:かぼちゃを切って、断面に絵の具をつけて、スタンプにする。
- かぼちゃの中身さわり:種やわたを触る。ぬるぬるした感触を楽しむ。
- 給食のかぼちゃ:冬至の日の給食に、かぼちゃの煮物や汁物が出る園も多い。
冬の製作や歌のアイデアは、月別おすすめ歌まとめ(製作アイデア付き)に、室内でのあそびは、年齢別・室内遊びアイデア28選にもまとめています。
ゆずを扱うときの配慮
- トゲ:ゆずの木の枝には、鋭いトゲがあります。枝付きのゆずを使うときは、保育者が、枝を落として、トゲがないことを確かめてから、子どもに見せます。
- 肌への刺激:ゆずの成分は、肌への刺激が比較的強く、ピリピリしたり、肌荒れを起こしたりすることがあります。乳児や、敏感肌の子は、ゆずを直接湯に入れるのを控える方が安心です。刺激を感じたら、すぐに湯から出して、水で流します。
- 口に入れない:小さくカットしたゆずは、誤飲しやすいので、ネットや布に入れて使います。
- アレルギー:柑橘類にアレルギーのある子どもがいる場合は、保護者と事前に相談して、触れ方や、参加の仕方を決めます。
足湯の安全と衛生
- 湯の温度は、ぬるめにして、保育者が必ず手で確かめます。
- 子どもが、たらいに近づきすぎて、湯をこぼさないよう、周りに場所を決めます。
- 湯は、1回ごとに替えるなど、衛生面を保ちます。足は、入る前にきれいにします。
- 終わったあとは、足をよくふいて、冷えないようにします。
足湯の衛生面は、衛生管理ポイントチェックリストも参考にしてください。冬は感染症が流行しやすい時期なので、冬に流行する感染症と保育園での対策もあわせて確認しておくと安心です。
かぼちゃの行事食の配慮
- かぼちゃは、やわらかく煮て、子どもの年齢に合わせた大きさにします。
- 食事中は、職員が側から離れず、口の中に食べ物が残っていないかを確認します。
食事中の関わり方は、子どもが食べる楽しさを感じられるためにの記事も参考になります。
保護者への伝え方
おたよりの例文です。日付は、園の予定に合わせて直してください。
12月○日(○)は、冬至です。園では、ゆず(みかん)の香りを楽しむ活動を行います。ゆずなどの柑橘類で、肌に刺激を感じやすいお子さんや、アレルギーのあるお子さんがいらっしゃる場合は、担任までお知らせください。
12月のおたよりは、12月のおたより文例や、おたより書き出し文例集も参考にしてください。
よくある質問
Q. ゆずが手に入らないときは、どうしたらいいですか?
みかんで代用できます。実習で入った園では、給食で出たみかんの皮を干して、足湯に使っていました。
Q. 保育園で、ゆず湯に入ってもいいですか?
お風呂に入る園は少ないため、足湯にする方法が取り入れやすいです。乳児は、ゆずを直接湯に入れず、見る・匂いをかぐ活動にとどめると安心です。
Q. 肌が弱い子には、どうしたらいいですか?
ゆずは、肌への刺激が強いことがあります。ゆずの代わりにみかんを使ったり、匂いをかぐだけの参加にしたりして、無理のない形にします。
Q. 冬至は何日ですか?
毎年12月22日ごろです。年によって、1日ずれることがあります。
まとめ
冬至は、ゆずやかぼちゃを通して、季節の変化を五感で感じられる行事です。ゆずが手に入らないときは、給食のみかんを使うなど、身近なものを生かして、無理のない形で取り入れてみてください。
12月の保育の計画については、年齢別の月案(12月分も掲載・0歳児・1歳児・2歳児・3歳児・4歳児・5歳児)や、クリスマス会の記事、冬の曼荼羅ぬり絵、保育園の餅つき会もあわせてご覧ください。
参考


コメント