外あそびが増える今|熱中症・虫刺されの予防と対応まとめ

熱中症・虫刺され予防と対応まとめ 保育コラム

外あそびが増える今|熱中症・虫刺されの予防と対応まとめ

気温も暖かくなり、園庭や公園での外あそびが増えてくる季節。
子どもたちの活動量もぐんと上がる一方で、熱中症や虫刺されなどのリスクも少しずつ高まってくる時期です。

この記事では、保育士が今から意識しておきたい予防のポイントや、実際に起きたときの対応方法をわかりやすく解説します。

1. 春の外あそびに潜むリスクとは

春は真夏のような暑さではないものの、以下のような点で注意が必要です:

  • 急に気温が上昇する日がある(とくに晴れた日中)
  • 風がある日は暑さに気づきにくく、熱中症になりやすい
  • 草花や虫の活動が活発になり、刺される・かぶれるリスクが増える

気づいたときには体調を崩していた、ということがないよう、「5月からもう対策が必要」という意識を持つことが大切です。


2. 熱中症予防の基本と対応マニュアル

●予防のポイント

  • 帽子を必ず着用させる(できればつば広のもの)
  • 外あそびは30分〜1時間ごとに日陰で休憩を入れる
  • こまめな水分補給を促す(遊びの前・途中・後)
  • 朝から気温が高い日は活動時間を短くするか室内に切り替える

●こんなサインが出たら注意

  • 顔が赤い・汗をかいていないのにぼーっとしている
  • 呼吸が荒い・フラフラしている
  • 頭が痛い・吐き気を訴える

●対応の流れ

  1. 涼しい場所に移動
  2. 衣服をゆるめ、うちわやタオルで体を冷やす
  3. 意識があり水が飲めそうなら、少しずつ水分を補給
  4. 意識がぼんやりしている・ぐったりしている場合はすぐに救急対応

3. 虫刺され・かぶれ対策のポイント

●予防方法

  • 肌の露出をできるだけ減らす(長袖・長ズボン推奨)
  • 蚊が多い場所(草むら・水辺)は長時間遊ばないようにする
  • 外あそび後は必ず皮膚のチェックを行う
  • 虫除けシートやスプレーは、園の方針に沿って使用

●対応方法

  • 刺された場所が赤くなったら、流水で洗い冷やす
  • かゆがる場合は、保護者に伝えて市販薬の使用を依頼
  • 全身に発疹がある、腫れが強い場合は医療機関に相談

植物による**かぶれ(ウルシ・ヨモギ・アレルギー草など)**にも注意が必要です。


4. 保護者への伝え方・おたより文例

予防に関する周知や、実際にトラブルがあった際の連絡は丁寧に行いましょう。

●予防についてのおたより文例

5月に入り、日差しの強い日が増えてきました。
当園では外あそびの際に帽子の着用・こまめな水分補給を行っております。
ご家庭でも、登園時の帽子や水筒のご準備をお願いいたします。
また、草花や虫による肌トラブルを防ぐため、可能な範囲で長袖・長ズボンの着用をご協力いただけますと幸いです。

●実際に刺された・かぶれた場合の連絡例

本日、園庭あそびの際に〇〇ちゃんの足首に虫刺されと思われる赤みが見られました。
応急処置として流水で洗浄し、冷やしています。かゆみが強い場合は、ご家庭での対応をお願いいたします。


5. まとめ:楽しい外あそびを安心・安全に

子どもたちにとって、外あそびは体を動かし、五感を育てる大切な時間。
だからこそ、季節に応じたリスク管理をしながら、安全に楽しめる環境づくりが保育士の役割です。

「まだ大丈夫」と油断せず、**“今からできる小さな工夫”**を積み重ねていきましょう。

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