五感を育てる感触あそび。今日は、私の園で実際にあった子どもたちの様子や、保護者の声も交えてご紹介します。
1. 寒天あそび
用意するもの:色つき寒天、トレーやボウル
ポイント:ぷるぷる・つめた〜い感触が大人気。
園でのエピソード
初めて寒天を触った1歳のRくん。最初は指先でチョン…と触るだけでしたが、数分後には手のひらでわしづかみ!「気持ちいい〜」と笑顔いっぱいでした。
保護者の声:「家では見られない集中力ですね」と驚かれることも。
2. 小麦粉ねんど
用意するもの:小麦粉、水、塩、食紅など
ポイント:手作りだから安心、こねるのが楽しい。
園でのエピソード
2歳児クラスで作ったねんど。「パン屋さんでーす!」とごっこ遊びに発展。こねる・丸める・ちぎる…を繰り返して自然と手指もよく動きます。
保育士の視点:ねんどは“感触+想像+やりとり”が全部詰まっていて、本当に万能。
3. 片栗粉スライム
用意するもの:片栗粉、水、食紅
ポイント:固まったりとけたり…不思議な感触に夢中!
園でのエピソード
年少児のAちゃんは「なんで固いのに流れるの〜!?」と大興奮。指でトントン叩いては笑い、友だちにも教えたくて仕方がない様子でした。
保護者の声:「家でもやりたい!」ということでレシピをお渡ししたことも。
4. 泡あそび
用意するもの:石けんやボディソープ、水
ポイント:ふわふわ、にゅるにゅる…大人も触ってみたくなる。
園でのエピソード
0歳児クラスで泡を見せた瞬間、目をまんまるにして興味津々。はじめはスプーンで、慣れると手でぺたぺた。
保育士の視点:泡は安心素材で調整しやすく、感触あそびデビューにもおすすめ。
5. 氷あそび
用意するもの:色水を凍らせた氷、トレーなど
ポイント:つるつる・ひんやりが楽しい、夏にぴったり!
園でのエピソード
2歳児が氷をスプーンでつついて「冷たい〜!」と声をあげながら笑っていました。氷の色が混ざるのも楽しい様子。
保護者の声:「食材トレーで家でも作ってみました!」という報告も。
6. お米や豆のあそび
用意するもの:乾いたお米や豆、カップやスプーン
ポイント:さらさら・コロコロ…音と手ざわりが心地いい。
園でのエピソード
1歳児クラスでは、小さなボウルに豆を入れてカラカラ音を立てながらすくう姿が。集中していて、静かな時間に。
保育士の視点:安心素材で誤飲対策をすれば、感触・聴覚・操作あそびとして優秀。
7. スライム(ホウ砂なし)
用意するもの:洗濯のり、水、重曹、コンタクト液など
ポイント:ぬるぬる・のびのび。子どもたちが大好きな遊び!
園でのエピソード
年中児が「ぶどうジューススライム作る!」と色を混ぜながら大はしゃぎ。型に入れたり、ちぎったりして個性あふれる遊びに。
保護者の声:「スライム作りたいブームがしばらく続きました」
8. 新聞紙あそび
用意するもの:新聞紙
ポイント:びりびり、くしゃくしゃ、豪快に!
園でのエピソード
大きな新聞紙の山に突っ込んで遊ぶ2歳児。「新聞紙プール!」とみんなで飛び込んで大盛り上がり。
保育士の視点:ちぎる・丸める動きで、自然と手指が鍛えられます。
9. 泥んこあそび
用意するもの:土、水、バケツなど
ポイント:自然の中で全身で楽しむ、ダイナミックな感触遊び。
園でのエピソード
園庭のすみで水たまりをつくり、手でバシャバシャ。最初はおそるおそるだった子も、泥団子づくりに夢中に。
保護者の声:「汚れる遊びに抵抗があったけど、やってよかったです」と言ってもらえることも。
10. ゼリーあそび
用意するもの:ゼリー、カップ、スプーン
ポイント:つるん、ぷるん。感触も色も楽しい!
園でのエピソード
透明なゼリーにキラキラのビーズを入れて宝探し。おままごとの延長でも遊べるから長く楽しめます。
保育士の視点:食材なので安心。誤飲の心配がある年齢には注意を。
11. スポンジあそび
用意するもの:スポンジ、水
ポイント:ぎゅっとにぎって、じゅわ〜っと出てくるのが楽しい!
園でのエピソード
水を吸ったスポンジを握ると、子どもたちが「おみず出たー!」と大喜び。並べたり、押しつけたりして工夫しながら遊んでいました。
保護者の声:「お風呂場でまねしてやってみました!」
12. マカロニあそび
用意するもの:マカロニ
ポイント:茹でる前と茹でた後のものを用意し感触の違いを楽しめる。
園でのエピソード
「ぷにぷに」「こっちは硬い」など子ども自身で感触の違いを発見していました。
保育士の視点:感触の違いに気づくきっかけにもなり、感性が育ちます。
おわりに
感触あそびは「楽しい」だけじゃなく、心や体、感覚の発達にも大きな力があります。
ご家庭でもちょっとした素材で始められるので、ぜひ気軽にやってみてくださいね。
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