はじめに
2歳になると、「じぶんでやる!」「なんで?どうして?」という気持ちが一気に強くなります。体もよく動くようになり、遊びの幅がぐんと広がる時期です。
とはいえ、天候や体調によって外に出られない日もありますよね。
今回は、私が実際に園で子どもたちと楽しんでいる室内遊びの中から、「自分でやりたい気持ち」「友だちと関わる力」を育む遊びを5つ紹介します。ご家庭でも手軽にできる工夫もあわせてお伝えします。
1. 新聞紙あそび
遊びのねらい
・手先の発達を促す
・感触を楽しむ
・ストレス発散や解放感を味わう
必要なもの
・新聞紙(たっぷり)
・ガムテープや袋(片付け用)
内容
ビリビリ破って、雨みたいに降らせたり、丸めてボールにしたり。新聞紙を洋服に見立てて“変身ごっこ”に発展することもあります。
体験談
最初は破るだけだった子が、「おにぎりつくったよ」と見せてくれたり、「せんせい、ドレスつくって」と頼んでくれたり…。
想像の世界がどんどん広がる姿に、私自身もわくわくしました。
2. マグネットあそび(冷蔵庫でもOK)
遊びのねらい
・手指の操作性を高める
・形や色に興味を持つ
・集中力を養う
必要なもの
・100均のマグネットシート
・ホワイトボードや冷蔵庫
内容
ペタペタ貼ったり剥がしたり。型はめ遊びや色合わせ、ストーリー遊びにも展開できます。
保護者目線
雨の日に家で何をしようか悩んでいたとき、冷蔵庫にマグネットを貼るだけでしばらく集中して遊んでくれて、本当に助かりました。
3. ごっこあそび(お店屋さん)
遊びのねらい
・言葉のやり取りを楽しむ
・想像力を育てる
・社会性を育む
必要なもの
・空き箱や紙皿(食べ物や商品に)
・エプロンや名札など(役になりきるため)
内容
「いらっしゃいませ〜」「これください」など、役割になりきってやり取りを楽しみます。
保育士目線
「わたしレジのひと!」「せんせい、おきゃくさんね」と自分から声をかけてくる姿に成長を感じました。
人とやりとりする楽しさを、遊びの中で自然と身につけていく時期なんだなと思います。
4. 色水あそび(室内版)
遊びのねらい
・感覚を楽しむ
・色の変化に気づく
・順番や量の加減を知る
必要なもの
・食紅、水、透明カップ、スポイトやスプーン
内容
「赤と青を混ぜたら?」「もっと入れたらどうなる?」そんな気づきをたくさん体験できる遊びです。
体験談
1回遊ぶと夢中になって、「きょうもいろみずしたい!」と連日リクエストが入るほど人気でした。
シートを敷けば自宅でも十分楽しめます。
5. 小麦粉ねんど遊び
遊びのねらい
・創造力を育む
・触感を楽しむ
・集中力を高める
必要なもの
・小麦粉、水、油、塩、食紅(あれば)
内容
自分でこねて、形をつくって…。焼きそばやケーキなど、想像力をくすぐる“作品”がどんどん生まれます。
保護者目線
「さわっていいの?」「ぐにゃぐにゃ気持ちいい〜!」と、はじめて触る感触に夢中。
集中して遊んでくれるので、家事がしやすくなるという嬉しい一面も。
おわりに
2歳児の室内遊びは、「自分でできた!」「たのしい!」という達成感をたくさん経験させてあげることがポイントです。
私自身も、「今日はどんな反応を見せてくれるかな?」と、毎回楽しみに準備しています。
雨の日やおうち時間が増える時期にも、遊びを通して心と体を育む時間を大切にしていけるといいですね。
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