はじめに
3歳児は、「自分でやりたい!」だけでなく、「みんなで一緒に遊びたい!」という気持ちが強くなってくる時期。言葉も増え、友だちとの関わりが深まるため、室内遊びでもコミュニケーションを大切にしたいものです。
今回は、私の園で実際に取り入れている、3歳児の「考える力」と「協調性」を育む室内遊びを5つご紹介します。
1. パズル遊び
遊びのねらい
・集中力の向上
・形や色の認識力アップ
・完成の喜びを味わう
必要なもの
・簡単なジグソーパズル(ピース数は少なめから)
内容
ピースを合わせながら完成を目指す遊び。自分でできた時の達成感が自信につながります。
体験談
私の園では、最初は保育士と一緒に取り組み、できるようになると自信を持って一人で挑戦する子が増えました。保護者からも「家でも集中して遊ぶようになった」と嬉しい声をいただいています。
2. 役割ごっこ遊び(お医者さんごっこ)
遊びのねらい
・言葉でのやり取りを促す
・社会性の形成
・思いやりの心を育む
必要なもの
・お医者さんセット(玩具)、布やガーゼなど
内容
友だちや保育士がお客さん役になり、「大丈夫?」「薬を塗ろうね」と声をかけ合います。
保育士目線
役割を演じることで、子ども同士のやりとりが豊かになり、相手の気持ちを考える力も育ちます。園でも大人気の遊びです。
3. ブロック遊び
遊びのねらい
・創造力を高める
・手先の器用さを育てる
・協調性や譲り合いを学ぶ
必要なもの
・大小さまざまなブロック
内容
一人で作るだけでなく、友だちと協力して作品をつくります。
体験談
「これ、いっしょにやろう」と声をかけ合う姿が増え、トラブルも減少。成長を感じる瞬間です。
4. 絵本読み聞かせ+簡単な劇あそび
遊びのねらい
・想像力と表現力の向上
・言語能力の促進
・自己表現の楽しさを知る
必要なもの
・大型絵本、劇に使う小道具
内容
読み聞かせの後に、「ぼくは◯◯役!」と役を決めて簡単な劇を楽しみます。
保護者目線
「家で真似して役になりきって遊ぶ姿が可愛い」と話す方が多いです。家庭と園での共通の楽しみになっています。
5. お絵かき&工作
遊びのねらい
・自己表現力の育成
・手指の細かい動きを鍛える
・完成させる喜びを味わう
必要なもの
・クレヨン、紙、のり、はさみ、色紙など
内容
好きなものを自由に描いたり、季節の製作を楽しみます。
体験談
「自分で作ったプレゼントを家に持って帰ると、保護者の方も喜んでくれて嬉しいです」という声も多く、子どものやる気につながっています。
おわりに
3歳児の室内遊びは、子ども自身の「やりたい」を尊重しながら、友だちとの関わりや自己表現の場としても大切にしたいですね。
私の園での実践を通じて、保護者の方ともコミュニケーションをとりながら、一緒に子どもの成長を支えていきたいと思っています。
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