◎ねらい
- 新しい環境や生活リズムに慣れ、安心して過ごす。
- 戸外で体を動かしながら、春の自然に親しむ。
- 自分の思いを言葉やしぐさで伝えようとする。
- 基本的な生活習慣を自分でやってみようとする気持ちを育てる。
◎内容(発達の視点)
【生命】
- 食事・排泄・睡眠・清潔などの生活リズムが整い、安定した生活を送る。
- 健康に過ごすために必要な生活習慣を身につける。
【保育者の配慮】
・新しい環境に慣れるまで、個々の生活リズムや体調に合わせた丁寧な援助を行う。
・基本的生活習慣を無理なく身につけられるよう、肯定的な声かけを心がける。
【情緒】
- 担任や身近な大人との信頼関係を築き、安心して過ごす。
- 自分の気持ちを少しずつ言葉で表現しようとする。
【保育者の配慮】
・毎日の関わりの中で、子ども一人ひとりの気持ちを受け止め、信頼関係を築く。
・不安や戸惑いのある子には、そっと寄り添いながら丁寧な声かけや対応をする。
◎内容(5領域+保育者の配慮)
【健康】
- 戸外遊びや散歩などで、体を十分に動かして遊ぶ。
- 手洗いやうがい、排泄などの習慣を自分でやってみようとする。
【保育者の配慮】
・気温や体調に配慮しながら、戸外での活動時間を調整する。
・できたことを認め、意欲につながるような声かけを心がける。
【人間関係】
- 保育者との信頼関係の中で安心して過ごし、身近な友だちにも関心を持ち始める。
- 友だちとの関わりを通じて、順番や貸し借りを知っていく。
【保育者の配慮】
・友だちとのやり取りに入りづらい子には、遊びに誘ったり、橋渡しをしたりして関係づくりを支える。
・トラブルが起きた際は、気持ちを代弁しながら解決の仕方を共に考える。
【環境】
- 園庭や散歩で春の自然(草花・虫・風など)に触れ、関心を持つ。
- 好きな遊びを見つけ、繰り返し楽しむ。
【保育者の配慮】
・春の自然の変化に気づけるような声かけや観察の機会を設ける。
・子どもの興味に寄り添い、環境構成を工夫する。
【言葉】
- 自分の気持ちや欲求を保育者に伝えようとする。
- 絵本やわらべうたなどを楽しむ。
【保育者の配慮】
・言葉が出にくい子にも、ジェスチャーや表情などを受け止めて丁寧に対応する。
・子どもの発語にしっかり耳を傾け、返答することで言葉のやり取りを深める。
【表現】
- 好きな遊びを通して、全身で表現する楽しさを味わう。
- クレヨンや絵の具など、さまざまな素材に触れて自由に描いたり作ったりする。
【保育者の配慮】
・表現活動に正解はないことを大切にし、子どもが自由に表せるよう見守る。
・作品や活動への過程をしっかり認め、子どもが自信を持てるよう関わる。
◎食育
- 春の旬の野菜(たけのこ、キャベツ、そらまめなど)に親しみを持つ。
- 好き嫌いに関わらず、いろいろな食べ物に興味を持つ。
- 食べる・座る・待つなどの基本的な食事マナーを知り始める。
- 食事を作ってくれる人や食べ物への「ありがとう」の気持ちを育てる。
◎行事
- 子どもの日
- 避難訓練
- 親子遠足(または園内イベント)
- 身体測定
- 誕生会
◎家庭との連携
- 衣替えや体温調節のしやすい服装の準備をお願いする。
- お子さんの体調の変化に気をつけ、連絡帳などで情報共有する。
- 自立に向けての家庭での生活習慣の取り組みと連携する。
- 苦手な食材・アレルギー対応などについて密に情報交換する。
◎健康・安全
- 気温の変化に応じてこまめな水分補給を促す。
- 熱中症や感染症に注意し、環境を整える。
- 遊具やおもちゃの点検、安全確認を行う。
◎職員との連携
- 子どもの様子や発達段階を職員間で共有し、支援の仕方を統一する。
- 気になる子どもへの対応や配慮事項を日々の保育後に話し合う機会を持つ。
- 行事や日々の活動において、役割分担や連携体制を明確にしておく。
- 日誌や連絡ノートなどを通じて、情報共有を円滑に行う。
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