◎ねらい
- 雨の日の室内遊びや、梅雨の自然に興味を持ち、楽しんで過ごす。
- 自分の気持ちを言葉やしぐさで伝えようとする。
- 簡単な身のまわりのことを自分でやってみようとする。
- 清潔の大切さに気づき、手洗いや着替えなどを意識できるようにする。
◎内容(発達の視点)
【生命】
- 食事・排泄・睡眠・清潔などの基本的生活習慣を安定して行い、心と体の健康を保つ。
- 風邪や感染症を防ぐための手洗いや清潔習慣を意識する。
【保育者の配慮】
・個々の生活リズムや体調に気を配り、無理なく生活習慣が身につくよう声かけを行う。
・暑さ・湿気・着衣の調整など、園内の快適な環境を整え、子どもの状態をこまめに確認する。
【情緒】
- 保育者との信頼関係の中で安心感を持ち、自分らしく過ごす。
- 雨の日でも気分を安定させ、好きな遊びを見つけて楽しむ。
- 気持ちが揺れ動く場面でも、保育者に受け止められながら落ち着きを取り戻せる。
【保育者の配慮】
・子どもが自分の気持ちを安心して表現できるよう、受け止める姿勢や共感的な関わりを大切にする。
・登園や活動への不安が強い子には個別に対応し、安心感を持てるよう配慮する。
◎内容(5領域+保育士の配慮)
【健康】
- 湿度や気温の変化に気をつけながら、快適に過ごせるよう援助する。
- 着替えや汗の始末などを自分でしようとする気持ちを育てる。
- 清潔の大切さを知り、手洗いやうがいの習慣を身につける。
【保育者の配慮】
・暑さや湿気に注意し、水分補給や汗の処理のタイミングを適切に促す。
・苦手な子には無理をさせず、できたことを認めながら意欲を育てる。
【人間関係】
- 友だちと同じ遊びを楽しみながら、やり取りを通して関係を深める。
- トラブルにも保育者の支えのもと、少しずつ自分の思いを伝えたり、相手の気持ちに気づいたりする。
【保育者の配慮】
・遊びや活動を通じて、自然に友だちとの関わりが生まれるように場面を設定する。
・言葉での表現が難しいときは、気持ちの代弁や、関わり方のモデルを示す。
【環境】
- 雨や水に触れる体験を楽しみ、自然への関心を広げる。
- 長靴や傘など梅雨時期の道具に興味を持つ。
- 身近な虫や草花への関心を深め、命の大切さを感じる。
【保育者の配慮】
・雨の日でも自然や季節を感じられるよう、室内での水遊び・観察活動を工夫する。
・虫や花などへの関心を深められるよう、図鑑や会話での広がりを大切にする。
【言葉】
- 雨や梅雨に関する言葉や表現に親しむ(例:「ぽつぽつ」「しとしと」など)。
- 絵本や紙芝居を通して、言葉のやりとりや物語を楽しむ。
【保育者の配慮】
・子どもが言葉で気持ちや経験を表現する機会を増やすよう、積極的に会話を広げる。
・一人ひとりの発語に丁寧に耳を傾け、自信をもって話せるような反応を心がける。
【表現】
- 雨やかたつむり、あじさいなどを題材にした製作活動を楽しむ。
- 音楽やリズム遊びを通じて、気持ちをのびのびと表現する。
【保育者の配慮】
・自由に表現できるように材料や活動の幅を持たせる。
・結果ではなく過程を大切にし、子どもの思いや工夫に注目して声をかける。
◎食育
- 雨や湿気の時期に食べ物が傷みやすいことを知り、食べ物の大切さを感じる。
- 旬の野菜(ピーマン、トマト、きゅうりなど)に触れたり、名前を知ったりする。
- 苦手なものにもチャレンジしようとする気持ちを育てる。
- 食事中の姿勢やマナー(座って食べる・よく噛むなど)を少しずつ意識する。
- 食べ物を作ってくれる人への「ありがとう」の気持ちを大切にする。
◎行事
- 衣替え
- 虫歯予防デー(歯みがき指導)
- 避難訓練
- 身体測定
- 誕生会
- プール・水遊びの準備(導入)
◎家庭との連携
- 衣替え・汗対策として、着替えや汗拭きタオルなどの準備をお願いする。
- 歯みがきや清潔習慣について、家庭と連携しながら指導する。
- 傘や長靴の持ち物の確認と、登園時の安全について共有する。
- 苦手な食材や食事中の様子について家庭と情報共有する。
◎健康・安全
- 湿度や気温、室温に注意し、快適な環境づくりを行う。
- 雨の日の滑りやすい場所での安全確認。
- 感染症(胃腸炎、手足口病など)の情報に注意し、清掃・消毒を徹底する。
◎職員との連携
- 子どもの体調や情緒面の変化を日々共有し、対応を統一する。
- 雨天時の保育活動の工夫や、安全面での対応を事前に話し合う。
- トイレ・着替え・清潔指導に関して、声かけの方法や援助の手順をすり合わせる。
- 製作や季節行事の準備において、分担と連携を明確にしておく。
- 食事の援助や声かけ(苦手な食材への配慮含む)も共通理解を持って関わる。
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