「自分でやりたい!」という気持ちがぐんと育つ2歳児。6月は梅雨の影響で戸外活動が減りがちですが、それでも子どもたちの心と体は日々大きく成長しています。
この記事では、2歳児の発達の特徴を踏まえながら、6月の月案作成に役立つ文例を分かりやすく紹介します。
「ねらい」「五領域」「保育者の配慮」など、現場でそのまま使える形で構成しているため、月案作成に時間がかかる保育士さんや新人の先生方にもおすすめです。
「2歳児 6月 月案 文例」「2歳児 月案 梅雨」などの検索ワードでお困りの方は、ぜひ参考にしてください。
◎ねらい
- 雨の日も室内で体を動かして遊ぶことを楽しむ。
- 簡単な身の回りのことを自分でしようとする。
- 保育者に気持ちを伝えようとする。

身の回りのことが少しずつ出来るようになってきた時期ですね。着替えや準備の時間に余裕を持ち、練習できる時間を確保していきましょう!
◎生命
- 湿度や気温の変化に気づきながら、健康に過ごす。
- 睡眠や排泄、衣服調節など、生活習慣が少しずつ安定してくる。
保育者の配慮 - 梅雨時期の体調の変化に注意しながら、室内でも快適に過ごせるようにする。
- 個別の生活リズムに合わせて、無理のない支援を心がける。
◎情緒
- 雨音や季節の変化を楽しみながら、ゆったりと過ごす。
- 保育者と一緒にいることに安心感を持ち、自分らしく過ごそうとする。
保育者の配慮 - 一人ひとりの気持ちの揺れを受け止め、心の安定を図る。
- 自己主張や感情の表出を温かく見守る。
◎5領域
【健康】
- 汗をかいた後の着替えや、手洗いの習慣を身につける。
- 雨の日でも室内で身体を動かす遊びを楽しむ。
保育者の配慮
- 着替えや清潔に保つ習慣を、楽しみながら身につけられるように促す。
- 天候に応じて、安全に身体を動かせる活動を工夫して行う。
【人間関係】
- 保育者や友だちと一緒に関わることを楽しむ。
- 自分の気持ちや意思を、言葉やしぐさで表そうとする。
保育者の配慮
- 子どもの表現を丁寧に受け止め、共感的に関わる。
- 友だちとの関わりにさりげなく援助し、思いを伝える手助けをする。
【環境】
- 雨の日ならではの自然(雨音、水たまり、カエルなど)に興味を持つ。
- 身近なものを使った遊び(楽器、水遊びの導入など)を楽しむ。
保育者の配慮
- 季節に合った自然物や素材を取り入れ、子どもの興味を引き出す。
- 新しい遊びとの出会いが楽しめるように、活動を計画する。
【言葉】
- 自分の思いや要求を、簡単な言葉で伝えようとする。
- 絵本やわらべうたを通して、言葉に親しむ。
保育者の配慮
- 子どもの言葉を受け止め、言葉を広げていくような応答を意識する。
- 絵本や歌などを毎日の生活に取り入れ、言葉にふれる機会を増やす。
【表現】
- 梅雨にちなんだ製作(かたつむり、あじさいなど)を楽しむ。
- 身体を使った表現あそび(リトミック、まねっこ遊びなど)を楽しむ。
保育者の配慮
- 子どもの自由な発想や表現を大切にし、達成感を味わえるようにする。
- 音や動きの面白さを味わえるような活動を用意する。
◎食育
- じめじめした季節にも、さっぱりした味の食べ物をおいしく食べる体験をする。
- 水分補給の大切さを知る。

本格的な暑さの前ですが、水分補給を多くして熱中症対策を始めましょう!
◎行事(予定)
- 虫歯予防デー
- 内科検診
- 避難訓練
- 誕生会
◎職員間の連携
- 室内活動が多くなるため、事故予防や遊びの内容を共有する。
- 子どもの体調や機嫌を日々確認し、落ち着いて過ごせるよう支援する。
◎家庭との連携
- 梅雨時の体調変化に気を配り、着替えや健康面でのサポートを家庭と連携して行う。
- トイレトレーニングの進行状況を家庭と共有し、無理なく一貫性をもって取り組めるようにする。

トイトレはまず、排尿感覚を知ること!1時間ほど排尿感覚が空いていれば、トイトレスタートしてみましょう!
まとめ
梅雨の時期は活動の幅が制限されがちですが、2歳児の育ちにとっては“感じる力”を育む絶好のチャンスでもあります。
雨の音を聞く、長靴を履く、水たまりを観察する――そうした体験が、自立心や好奇心を豊かに育てていきます。
今回ご紹介した**「2歳児の6月の月案文例」**が、日々の保育に役立つ実用的なヒントとなれば幸いです。
一人ひとりの育ちに合わせて、先生自身の言葉で月案を紡ぐ際の参考にしてみてください。
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