1歳児の室外遊び|戸外活動アイデア集
1歳児は、歩く・走る・触れるなど、自分で行動する楽しさを味わいはじめる時期です。
「やってみたい」「行ってみたい」という気持ちが芽生え、自然や身の回りのものへの関心もどんどん広がっていきます。
このページでは、1歳児の発達の特徴をふまえて、室外遊び|戸外活動のねらいや実践方法を10個紹介します。保育園や家庭での活動にすぐ取り入れられる内容です。
【1歳児の発達の特徴】
1歳児は、自分で歩けるようになったり、言葉が少しずつ出始めたりと、自発的な活動が増えてくる時期です。
「じぶんでやりたい」という気持ちが芽生え、周囲の環境や人への関心も強まります。
行動範囲が広がる分、安全への配慮も大切になります。
主な特徴
- 歩行が安定してきて、行きたい方向へ自分で進もうとする
- 指先の操作がより細かくなり、つまんだり持ったりする動作が見られる
- 大人のまねをして動く「模倣」が増える
- 言葉や音への反応が豊かになり、簡単な言葉の理解も進む
- 気になるものに触れたり、試したりして確かめようとする
【1歳児の戸外あそび10選】
1. 小さな丘をのぼってみよう
遊び方
園庭の小さな築山やスロープにチャレンジ。登ったり降りたりをくり返す。
ねらい
・脚力やバランス感覚を育てる
・自分の力でのぼりきる達成感を味わう
2. 砂場でお皿やコップ遊び
遊び方
スコップやカップを使って砂をすくったり、入れたり出したりして遊ぶ。
ねらい
・手先の動きの発達を促す
・「うつす・ためる・出す」の繰り返しを楽しむ
3. 水たまりをバシャバシャ
遊び方
雨上がりや水をまいた園庭で、水たまりの中を長靴で歩いて感触を楽しむ。
ねらい
・足裏の感覚や音・感触を体験する
・自然の変化に気づく力を育てる
4. シャボン玉を追いかける
遊び方
保育者が吹いたシャボン玉を目で追ったり、触れたりして遊ぶ。
ねらい
・視線と身体の協応を育てる
・浮遊する不思議なものに触れようとする興味を育む
5. よーいどんのまねっこ遊び
遊び方
「よーいどん」の合図で保育者と一緒に短い距離を走る。まねっこを楽しむ。
ねらい
・走るという動きを楽しむ
・簡単なことばの合図を理解し、まねする力を育てる
6. 落ち葉や木の実ひろい
遊び方
園庭の落ち葉やどんぐりなどを見つけて、手にとって集める。バケツなどに入れてもOK。
ねらい
・自然物に興味を持ち、観察する力を育てる
・手先を使った探索を楽しむ
7. 三輪車や手押し車を押して歩く
遊び方
自分のペースで押したり乗ったりできる玩具で、園庭を自由に移動する。
ねらい
・全身の動きのコントロールを促す
・移動手段の楽しさや見える景色の変化を体験する
8. 小石や木の実の音あそび
遊び方
安全な小石や木の実を容器に入れて音を出したり、手で叩いたりする。
ねらい
・素材の違いや音の変化に気づく
・音への興味を深める
9. 花壇やプランターの観察
遊び方
保育者と一緒に花や虫を探す。じっと見たり、指差したりして発見を楽しむ。
ねらい
・身近な自然に親しむ
・見つけたものを共有する喜びを感じる
10. 外での読み聞かせ・わらべうた
遊び方
園庭の木陰やベンチで、絵本やわらべうたを楽しむ。簡単なふれあい遊びも加える。
ねらい
・ことばのリズムや音の楽しさに触れる
・落ち着いた時間を外でも安心して過ごす経験をする
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